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第二章 異界の住人



この平穏は蜃気楼。

歪んだ摂理の上に揺れる偽りの安寧。

それは力無き者の到来で脆くも崩れる。

この咎は誰に?

この責は何に?

否。

誰も、ただ望んだだけ。

それでもその結果を負う者は一人。

かくも不条理なのは、人か魔性か。

……それとも神か。



気付かなければ流れたものを。

想わなければ残ったものを。

壊れゆくのはあの子か、それとも……

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